日本の魅力を、日本のチカラに。JNTO 日本政府観光局

Senior Information先輩情報

海外勤務山本 佳波

クアラルンプール事務所
観光学部観光学科
2018年度入構

現地職員の皆と協力し、
現地目線×客観性を意識しながら
日本の魅力を伝えていく。

担当業務

  • 事務所運営業務(会計・人事・労務・IT・文書管理等)
  • マレーシア市場におけるプロモーション事業(招請・商談会・旅行博・ムスリム向けウェブサイト運用等)
  • 日本の事業パートナーおよびマレーシア側のパートナーへの情報提供や連絡調整

入社動機

昔から旅行が好きで、特に旅先でその地域の食や文化に触れることが大好きでした。一方で、ニュースや実際に旅行に行く中で地域におけるそうした伝統や文化の担い手の減少や継承の課題を目の当たりにし、もったいないという気持ちがありました。観光学部にて、観光、特にインバウンドは誇りの醸造や経済効果の観点から地域にもたらす影響は大きく、今ある魅力を発信することでそれらを守ることにも磨き上げることにもつながると学んだことから、インバウンド観光に魅力を感じ、取り組みたいと思うようになりました。政府機関という立場で日本におけるインバウンド観光の旗振り役として、目先の利益に捉われず長い目でプロモーションに取り組むことができるJNTOの仕事に魅力を感じ、志望しました。

現在の仕事内容

クアラルンプール事務所にてプロモーション業務および事務所運営業務として総務・会計・労務を担当しています。プロモーション業務においては現地目線×客観性を意識して、日々現地職員の皆さんと議論しながら、招請や商談会、旅行博等の訪日旅行回復に向けた事業に取り組んでいます。
事務所運営のための業務はプロモーション業務からは一見遠く見えることもありますが、事務所のみなさんが最大限の力を発揮するために不可欠な、正確さと忍耐力を必要とする重要な業務のため、精一杯取り組んでいます。特に法や会計といった自分の母国語でさえ難しいと感じられる内容を海外にて現地の言葉と制度に倣いながら行うことはかなりの根気が必要になりますが、一つ一つ確認しながら慎重に対応しています。

仕事の面白さと難しさ

現地の旅行会社等関係者の方とお会いするたびに訪日旅行再開を喜ぶ声やJNTOへの期待の声を直接聞いて、果たさねばならない役割の大きさに気が引き締まると同時に、日本人として、JNTO職員として嬉しく誇らしい気持ちが沸いてきてこれこそ海外事務所の面白さだと感じています。一方で、国の組織という立場上、一つ一つの業務に対して常に説明責任があり、遵守しなければならない規則が多くあることに難しさを感じることもあります。一つの事業を行うためには実施の数か月以上、時には1年以上前からいくつもの手続きを経てその上でようやく事業が実施できますが、その過程は組織内部の様々な部署の職員の方の協力なしには立ち行かず、周りの皆さんに感謝を感じない日はありません。また、ときには日本側のルールと現地の状況のギャップで悩むこともありますが、守らなければならない枠組みの中でいかに最大限の成果を出すのか、その状況における最大公約数はなにかを常に念頭において今後も業務にあたりたいと考えています。

忘れられないエピソード

着任後初めて参加した旅行博、MATTA Fairへの出展が印象に残っています。本旅行博はコロナ禍に入ってから初めての対面開催で、会場全体も入場制限をして規模を縮小していたにも関わらず、多くのお客様が日本ブースに来てくれました。日本に旅行に行った際の思い出を楽しそうに話してくれる方や訪日への強い気持ちを語ってくれる方などもいて、それまでなかなか消費者の方々の声を直接生で聞く機会がなかった私にとって大変貴重な機会でした。このように国の往来が困難な状況にも関わらずこんなにも日本の人気が高いということを肌で感じられ嬉しくなると同時に心強い気持ちにもなりました。当時はまだ自由な往来ができず思うようにプロモーションができなかったものの、そうして待っていてくれる方々がいるということはその後事務所にてプロモーションに取り組んでいくための強いモチベーションになりました。

これからの目標

マレーシアは町中の至る所で日本製品や日本食材が手に入る店があったり、日本のアニメが放送されていたりと日常生活に日本が溶け込んでいるにも関わらずまだまだ未訪日者も多く、潜在能力が高い市場です。JNTOだけではできることが限られているのでいかに日本国内外のパートナーのみなさんと連携して一丸となって日本の魅力をマレーシア国内に発信できるかが重要なミッションだと考えています。その過程においては常にJNTOだからこそできること、JNTOでないとできないことは何かを考えて動いていきたいです。また、目の前のどんなに細かな業務も、それらのミッションに向かっていくための重要な業務と捉え、一つ一つ着実に大切に今後も取り組んでいきます。

1日の流れ

  • 9:00

    出社。メールチェックや一日の予定を確認。ニュース等を読み現地の情報収集も。

  • 9:30

    所内全体ミーティングにてそれぞれの業務状況をお互いに共有。

  • 10:30

    事務所の会計手続きのため、銀行へ。

  • 12:00

    ランチ。事務所のみなさんとオフィスの側の飲食店へいくこともしばしば。大切な息抜きの時間です。

  • 14:00

    事業者と実施中のプロモーション事業の進捗に関して打合せ。

  • 16:00

    現地職員の労務制度について現地弁護士事務所と打合せ。日本とは異なることばかりで必死で話を聞きます。

  • 17:00

    事務所経費の精算・支払処理。間違いがないように慎重に。

  • 18:30

    終業。

PAGE TOP